親ばかってダメですか?
誤解を恐れずに言いますが、私は親バカ最高だと思っています。
不要な自慢は避けるべきですが、親以外、誰が我が子の素晴らしさを見つけて、認めて、褒めてあげられるでしょうか?
<目次>
他の子と比べる事は百害あって一利なし
私の母は、幼少期の頃から常に私と誰かを比べていました。
兄や、近所の優秀なお姉さんなどが主な比較対象でした。
「小さな子どもにとって、数歳という差は大きい」という認識もなかったようで、
私には何も教えないまま、明らかに出来ないであろうことをさせて、「お前は何をやらせても不器用だ、愚図だ」と蔑みました。
その後で同じことを兄にやらせて、「さすがお兄ちゃん!すごいね〜」と褒めていました。
幼心にとても傷付いたことを良く覚えています。
私は段々と萎縮していき、自分は運動音痴で、絵が下手で、不器用で…
などと思い込んでいくようになりました。
結婚後、夫に「器用だね」と何度も言われるようになり、
その度に、「そんな事ないよ。不器用だよ。」と言っていました。
でも、そうやって夫に肯定され続けて思い返してみると、私は運動だってそんなに下手なわけではなかったのです。
走ることは苦手でしたが、それも夫は、走り方を教わってないからだよと言っていました。
今の私は、もう、運動音痴だとか、不器用だとか言わなくなりました。
身近な人に肯定してもらえる事は、とても大切なのだと身をもって体験したからです。
子供の可能性は無限大
私は、自分の経験から、娘が出来ないことを「あなたは〇〇だね」
と決めつけることはしないようにしています。
子どもに決めつけた言い方をしてしまうと、子どもの可能性を潰す事にになると思っているからです。
出来ないことも、「ママも小さな頃はできなかったよ。
でもね、たくさん練習したらできるようになるよ!」と励ますようにしています。
親だからといって、最初から何でも出来るわけではない、
なんでも知っているスーパーマンではないというメッセージを送ることで、
自分の負荷も減っているように思います。
みんな親ばかになればもっと幸せな人が増えるのにと思う
私は生粋の親バカです(笑)
当然、わざわざ他人に自慢はしませんが、
娘のことは、根拠もなく天才だと思っていますし、私にとっては世界で一番可愛いです。
これって親なら程度の差こそあれ、誰もが思っていることですよね。
でも、それをわざわざ他人に言う人はあまりいないと思います。
うちの子の方が!と険悪になっちゃいますし、
謙遜の美が日本人にはありますから。
でも、この謙遜の美を我が子に当てはめるのはおかしいと思うのです。
我が子と言えども自分な訳でも、分身な訳でもない、ひとりの人間なのですから。
例えば我が子が誰かに褒められた時に、親が「そんな事ないよ〜。うちの子なんて全然ダメ!△△ちゃんの方が□□が出来てすごいよ〜!!」
と謙遜のために、わざわざ我が子を貶める事を言うのはとても悲しいし、子どもに失礼だと思います。
大好きな母親からそんな事をされた子どもは、自分に自信を無くしていきます。
もっと子どもに頑張ってほしいという願いが込められていることもあるでしょうが、逆効果だと思います。
もし褒められたら、「え?ほんと?嬉しい!ありがとう!」で良いと思うのです。
私は、褒められたら子どもと一緒に喜んでます。
その後で、相手のお子さんの良いところを褒めてあげれば、お互い様になります。
褒めてくれた相手も、否定されるよりも受け入れてくれて、自分の子も褒めてもらえたら嬉しいのではないかと思います。
少なくとも私は本気で褒めるので、受け入れてもらえると嬉しいです。
私は親ではなく夫に褒められて、少しずつ自信を取り戻しました。
認められた事で、夫に信用されていると自信になったのです。
大人でも効果があるのですから、子どもにとって自分が肯定されることは、これからの長い人生を自信を持って生きて行く為に、とても大切なことなのです。
娘は、今のところ、自分のことをとても好きでいてくれています!
自分を好きだと、人のことも好きになれる。
素敵なことだと思います。
もう少しお互いに、褒められた事を受け入れることにも、褒めた相手が受け入れることにも寛容な世の中になれば、子育てももっともっと楽しくて、気楽になるのになぁ。